教育図書の教科書編集者が、書の魅力を少しでも多くのみなさんに。
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楷書前後出師表巻
ここのところ、本についての書き込みが続きましたので、久々に本来の目的である書についてお話したいと思います。
現在、東京国立博物館東洋館では、「中国書画精華」と題して、唐・宋・元・明・清の歴代書画名品を特集陳列しています。
その中に、当社の「書Ⅰ」教科書に掲載されている「楷書前後出師表巻(祝允明書)」があります。
祝允明55歳の作で、彼の代表作の一つです。
高等学校の書道では、半紙に2〜6文字という拡大臨書の他に、小筆を使用して書く実用書も学習します。
特に、書道Ⅰの教科書の楷書領域の中では、その実用書への応用をねらって「細楷(小楷ともいいます)」と呼ばれる古典を学習します。
私が高校生の頃は(随分昔ですが…)、細楷というと、墓誌銘や般若心経のような古典を学習したように記憶していますが、最近はそういうものを題材として選ぶ教科書会社は少なくなっているように思います。
なぜなんでしょうかね。
一部には、宗教の多様化から、般若心経を書くことに対し拒否感を持つ生徒が増えたとか、墓誌銘のような整斉な楷書に対して、現代の子どもたちは関心が薄くなった…などという声もあります。
写経が静かなブームと言われて久しいですが、高校書道教育においてはそれが当てはまらないようなんです。
ある高校で、1年生を対象に、「唐の四大家の中で、誰の書が好きか」というアンケートを実施したところ、「顔真卿の書が一番好き」と回答する生徒が最も多かったという結果が出たそうです。
隋唐の整斉な楷書への興味・関心が薄れているという事実が浮き彫りなったと言っても過言ではないと思います。
そんな中で、当社は、細楷の古典として「楷書前後出師表巻」を選び、掲載しました。
現場でどのように受け止められているか、未だ検証しておりませんので何とも言えませんが、皆さんはこの書をどうお感じになられるでしょうか。

なんか自分にも書けそう。
ゆるい感じがして、とっつきやすいかも。
諸葛孔明の出師表なら三国志を読んで知ってるから、ちょっと書いてみたい。

どんな書なのか見てみたいと思いませんか?
11月3日(月)までの陳列です。
ぜひ上野の東京国立博物館東洋館へお出かけください。

東京国立博物館 東洋館第8室 特集陳列 中国書画精華
後期:2008/10/7(火)~11/3(月・祝)
9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日
入館料 一般600(500)円 大学生400(300)円 ※( ) 内は20名以上の団体料金。
※高校生以下と満70歳以上の方は、平常展については無料。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)を要提示。
〒110-8712 
東京都台東区上野公園13-9
TEL 03-3822-1111(代表)
利用案内や展示・催しに関する問い合わせは
ハローダイヤル03-5777-8600へ
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by sho-editor | 2008-10-30 11:35 | 教科書
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