教育図書の教科書編集者が、書の魅力を少しでも多くのみなさんに。
by sho-editor
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カテゴリ:本( 7 )
国会図書館の本、ネット配信へ
昨今の急速なIT化により、「著作権法」もめまぐるしく変化しています。
編集者としては、その情報収集に神経を遣う日々です。
今日もまた一つ、大きな報道がありました。

ー国立国会図書館の所蔵する書籍のデジタルデータを、インターネットを通じて有料配信する構想が動き出すことになった。ー

すでに今年6月の著作権法改正で、国会図書館は、資料保存のため著作者の許諾を得ずにデジタル化できることになっていたのですが、この国会図書館が蓄積した書籍のデジタルデータを、権利処理を行う新組織に提供し、様々な配信事業者を通じて有料配信、利益を著者や出版社などに還元するという構想がいよいよ動き出すというのです。
エコ&便利になるのは結構ですが、出版社の人間として、自分たちの利益が損なわれることのない形で実現することを切に願うばかりです。
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by sho-editor | 2009-09-30 15:25 |
国語科書写の授業のために…
久しぶりの更新です。
なかなか参考となる本の少ない、国語科書写の新刊紹介です。当社のではないのですが。

b0141827_1112747.jpg小・中学校の書写、少し前に未履修で話題になりましたよね。
国語の中に位置づけられている書写は、小学校で年間20時間程度、中学校でも、学年による違いはありますが、10〜20時間程度実施しなければならないと、学習指導要領で決められています。
皆さん、自分の小・中学校時代を思い出してみて、どうですかね?
やった記憶、ありますか?
私の場合、中学1年の時の国語の先生が、けっこう書写の授業熱心だったなぁという記憶があります。小学校の時は、低学年の頃の先生は比較的熱心だったかな…と。

高校の書道は、大学で書道を専門に勉強された先生方が指導するのですが、小・中学校の場合は違いますよね。
大抵の場合、中学校は、国語の先生が書写を指導、小学校は、国語・算数・理科・社会・保健体育…といったそれぞれ専門を持つ先生方が指導されます。
先生方、大変ですよね、自分が書道なんて習ったことがなかったら…。
道具を揃えさせるのだって結構大変だし、準備や後片付けに時間もかかるし、服に墨を付けちゃったり隣の席の子にイタズラして墨を付けちゃったり…。
いろんなアクシデントが想像できます。
とりあえず教科書に載っているお手本を生徒たちに書かせて、お清書を提出させて評価する、そんな授業が精一杯だと思います。

新学習指導要領は、全体として「言語活動の充実」というのが大きな狙いとなっています。
書写だって、この言語活動の一貫であり、コミュニケーション能力の育成に不可欠な事項なんです。

どこが?

書写は高等学校で学習する「書道」とは違います。
「書道」は芸術科目。
書写は、「日常生活に生きる力の育成」が目的の国語学習。
生活する上で、人とのコミュニケーションは不可欠です。
つまり、書写は常に「相手がある・目的がある」活動なんですね。
書道にももちろんそういう面はあります。
でも、書道は芸術分野である以上、自己表現というのが最大の目標になる科目です。
だから、作者と鑑賞者の間での一方通行もありです。
でも、書写は違う。
「読み手に配慮して読みやすい文字を書く」「目的に応じて最適な書き方を選択して書く」、円滑なコミュニケーションを図るための学びなんですね。

『「書くこと」の学びを支える国語科書写の展開』(松本仁志先生著)では、書写の授業をどうやったら楽しく有意義なものにできるかとお悩みの先生方に、明解な答えを伝授してくれています。
「できれば、書写の授業なんかやりたくない」と思っておられる先生方、ぜひ読んでみてください。
新学習指導要領下で「どんな書写の授業をしようかな」とお考えの先生方にも、おもしろいヒントが見つかる本だと思います。


『「書くこと」の学びを支える国語科書写の展開』
三省堂刊 本体1,400円+税
松本仁志著(広島大学大学院教育学研究科准教授 平成20年版「小学校学習指導要領解説国語編」作成協力者)
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by sho-editor | 2009-09-07 11:53 |
本の紹介です。
b0141827_958372.jpg他社のものですが、書道関係の新刊の紹介です。
先日書店に出かけた時に見つけました。
当社教科書監修者で、五島美術館学芸部長名児耶明先生監修の「決定版日本書道史」です。
姉妹版に、筑波大学名誉教授角井博先生監修「決定版中国書道史」もあります。
私の先入観かもしれませんが、日本書道史の本というと、奈良飛鳥から平安時代までを中心に記述したものが多かったように思います。特に、近世・近代・現代の書についてわかりやすく記したものは、ほとんどなかったといってもよいのではないでしょうか。


名児耶先生は、私が教科書編集者になりたての頃から、事ある度に、「鎌倉時代以降、日本の書は低迷したわけではなく、一般化した時代が長く続いたから、平安時代のように華やかな記述ができないだけで、各時代に能書と言われる人物は当然いたわけだし、紹介すべき書もたくさん遺っているよ。」とおっしゃってました。現に各地の美術館には、蒐集家たちが集めた鎌倉時代以降の書がたくさん収蔵されていますし、テレビのなんでも鑑定団などでお宝として登場する書は、そういった時代のものがほとんどではないかと思います。
まだ書店で斜め読みしただけで、細部まで目を通したたわけではないのですが、「決定版日本書道史」は、名児耶先生のそのような思いが十分反映された構成になっていると思います。

巷では、戦国ブーム、仏像ブーム、お城ブームなどと騒がれ、「歴女(レキジョ)」なんて方々が増殖中のようですが、戦国武将がお好きでしたら、ついでにその武将たちの書にもぜひ興味を持っていただけるといいなぁと思います。実際に彼らが書いたものを見ると、本人に逢えたような気がして思わず鳥肌が立ったりして…。


『決定版日本書道史』
監修 名児耶明(五島美術館学芸部長)
発行 芸術新聞社   http://www.gei-shin.co.jp/books/order.html
A4判/並製/208ページ/口絵カラー16ページ
定価 3465円(本体3300円+税)
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by sho-editor | 2009-05-11 10:34 |
神田古本まつり
b0141827_16191536.jpg今年も神田神保町にて、古本まつりが始まりました。
昨年までは、飯田橋の会社から近かったので、何度となく足を運びました。
今年は、会社が池袋に移転してしまったため、ちょっと神保町へは足が遠のいていましたが、せっかくの古本まつりなので、行ってきました。

仕事で必要な本が無いかしらと、あちこち探しまわり、とりあえず1冊見つかったので購入しました。
昭和55年発行という少々古い本で、2500円でした。
いいお値段ですよね。
内容の方は、これからじっくり読んでみたいと思います。

「神田古本まつり」
は、11月3日まで開催されています。
掘り出し物に出合えるかもしれませんので、ぜひお出かけください。

第49回「東京名物 神田古本まつり」
【開催期間】 2008年10月27日(月)~ 2008年11月3日(月)
【会   場】 神田神保町古書店街 じんぼうエリア
【主   催】 千代田区・神田古書店連盟
【参加規模】 参加店 約100店舗  出品点数 のべ100万冊余
◆青空掘り出し市 一年一度100万冊の大バーゲン!
 ◇会 期 :2008年10月27日(月)~2008年11月3日(月)
 ◇時 間 :午前10時~午後7時(雨天中止・最終日午後6時まで)
 ◇会 場 :神田神保町古書店街 じんぼうエリア(靖国通り沿い・千代田区神田神保町交差点他)
◆特選古書即売展 稀書・珍本・良書がいっぱい!
 ◇会 期 :2008年10月31日(金)~2008年11月2日(日)
 ◇時 間 :午前10時~午後6時(最終日午後5時まで)
 ◇会 場 :東京古書会館 地下ホール(千代田区神田小川町3-22)
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by sho-editor | 2008-10-28 16:40 |
ブックディレクターという仕事
皆さんは、ブックディレクターという職業をご存知ですか?
私は昨晩、「情熱大陸」という番組で知りました。
古今東西星の数ほどある出版物の中から、特定のテーマに沿った本を選び本棚に並べるのが、ブックディレクターの仕事だそうです。
わかりやすく言うと、「本棚編集者」ですね。
昨日の主人公幅允孝氏が創り出し、ビジネスとして成立させた職業です。
彼が並べる本は、当然ながら、全て読破済みのものだそうです。
さまざまな分野、さまざまな言語の本を相当数読んで、中身を理解し、
それを頭の中で分類整理して、仕事の依頼が来たら、テーマに合わせてサッと提示する。
本が大好きで仕方がない人なんでしょうね。
自分の創った本棚は作品ですか?と聞かれて、
「いいえ。ただ、こんなにいい本が世の中にたくさんあるんだから、
一人でも多くの人に読んでもらいたくてやっているだけです。」
と返した言葉が、とても印象的でした。
実は彼、中学の後輩です。
歳は離れてますが。
おもしろい後輩がいるもんだなぁ…。

彼が番組で紹介していた
『月曜日から一週間、頑張っていくための3冊』の内の1冊を紹介します。

b0141827_16472792.jpgさっそく読みたいと思います。
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by sho-editor | 2008-10-20 16:53 |
モノをいう落款
今日は久しぶりに本の紹介をしたいと思います。
8月に二玄社より発刊された、「モノをいう落款」という本です。b0141827_1032353.jpg
著者は、浅草生まれのバリバリの江戸っ子、北川博邦先生です。
北川先生は現在、國學院大学で教鞭をとられていますが、15年ほど前までは、文部省の国語科書写・芸術科書道教科書調査官でいらっしゃいました。
その頃私はまだモヤモヤしたヒヨッ子社会人で、教育図書とも出会っていません。
もしここに居たら、教科書検定で北川先生にメッタ打ちにされ、こんなのほほんと仕事してられなかったんでは…と思います。
それほど、恐くて緊張する存在です。



さて、書や篆刻をやっていて、特に展覧会に出品する際に悩むのは、①題材(詩句・印文)、②落款ではないでしょうか。
私はそうです。
自詠の漢詩や詩句などを題材にし、気の利いた落款の一つも入れられればと思いますが、全く実現しません…。
「落款の上手なまとめ方」というような、章法について記した本はいくつか出ていると思いますが、「落款に何を書けばよいか」ということについて詳しく記した本は、これまでほとんど無かったのではないかと思います。
署名だけではあまりに寂しい…。でも、他に何を書けばいいかわからない…。
そんな方はぜひ、この「モノをいう落款」をお読みください。
号を付けるのに困っている人も必読です。
落款まわりのありとあらゆる事柄について、「これだけは知ってないと恥ずかしい」ということを、北川先生が懇切丁寧に教えてくれます。

「モノをいう落款」
【目次】
◇落款の基礎知識
・落款とは何か
落款の語源/落款の始原/落款を書くための参考書
・落款を書く前に
姓名字號について(姓名/字/號)
字號をつける
字のつけ方/號のつけ方/託身の號/寄意の號
・落款印
姓名印/字印/別號印/引首印・押脚印/印の用い方/印色
◇落款の書き方《基礎》
単款と雙款/単款(記念・記時・場処・題材・年齢)
雙款
◇落款の書き方《応用》
用具・用材/所出/酒/文字/臨/情況
/体調/祝賀
◇閑章の印文:
詩句成語の印文/姓名字號に因む印文

北川 博邦(きたがわ ひろくに)
昭和14年東京浅草に生まれる。國學院大学大学院博士課程日本史学専攻終了。
文部省初等中等教育局教科書調査官(国語科書写・芸術科書道担当)を経て、國學院大学文学部日本文学科教授。日本篆刻社を創辨、『篆刻』雑誌を編輯刊行。
著書に、『清人篆隷字彙』(雄山閣出版)、『日本名跡大字典』(角川書店)、『墨場必携日本漢詩選』(二玄社)、『印を讀む』(東京堂出版)他がある。
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by sho-editor | 2008-10-15 10:02 |
他社さんの本ですが…
今日、美しい本をいただきました。『おとなの手習い かな書道入門』。
小社が教科書の監修をお願いしている、土橋靖子先生の御著書。
アイボリーを基調としたやわらかな造本。あったかい空気を感じます。
開くと、中は、優美で、繊細で、艶やかで。。。
でもって、基本がしっかり学べる内容です。
「墨」でお馴染み芸術新聞社さんの今月の新刊だそうで、間もなく発売です。
ぜひ、お手元に一冊。

b0141827_1430091.jpg
『おとなの手習い かな書道入門』
著者 土橋靖子(日展会員)
A4判/並製/96ページ/オールカラー
定価 1733円(本体1650円+税)

同シリーズに、
『おとなの手習い 漢字書道入門』
著者 高木聖雨(日展会員)
A4判/並製/96ページ/オールカラー
定価 1733円(本体1650円+税)
もあります。
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by sho-editor | 2008-06-06 15:30 |