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中国を旅してきました。
メインは、篆刻の印材でおなじみの「青田」。 青田とは、浙江省麗水市青田県のことです。 中国は日本と逆で、「市」の方が「県」より大きな区分なんですね。 世界遺産などいっぱい見所があるのに、なんで「青田」?と思われた方も多いと思います。「地球の歩き方」にも載ってませんし…。 日本では産出しない篆刻の印材に使われる石が一体どんなところで採れるのか見てみたかった、というのが理由です。 ということで、今回は、高等学校の授業でも安価な印材ということで使用頻度の高い「青田石」の、産地視察レポートをお届けします。 上海〜温州〜青田 小雨降る上海から寝台車に揺られること約9時間、思った以上に熟睡の後、浙江省温州に到着しました。 そこからさらにバスに乗り、山道を走ること約2時間、ようやく青田の採石現場入口の街が見えてきました。 山口(サンコウ) 徐々に悪くなる道路事情に現場が近づいていることを実感し、バスの座席でやや前のめりになりながらもはやる気持ちをグッと堪え、到着の時を今か今かと待ちました。 途中、片側が崖になっている対向車とのすれ違いがギリギリの道で石を山盛りに積んだトラックに遭遇したため、崖側の座席に座っていた同行者が命乞いするなどという場面もありながら、ご覧のような採石現場付近に到着。 着いた…。 …長かった。 遠かった…。 バスを降りて早々、頭上を青田石を満載した大きな器が轟音とともに猛烈な速さでケーブルを往来しているのを発見。その異常なスピードに一同ビックリ仰天。 ガイドさんによると、昔は山の中に洞窟を掘り、その中に人間が直接入って石を掘り出していたんだそうですが、近年は山をダイナマイトで発破し、割れて出てきた原石を、写真のようにケーブルで麓へ運び、出荷しているんだそうです。 普段はほとんど人気がない場所ですから大丈夫なんでしょうが、ケーブルが走っている時にボーッとその下にいたりすると、器から飛び散った石が当たってケガをすることがあるので、くれぐれもご注意くださいとのことでした。 ケーブルで下まで運ばれた原石は、写真のようにノミで叩き割って材の善し悪しを確かめた後、よい部分だけをトロッコに積んで、更に下まで運びます。 麓の工場まで運ばれた原石は、このような機械で裁断され、私たちが書道用品店で見るような切り石の状態にまで加工されます。 で、今回の旅の最大の目的「青田石拾い」。 スーパーのビニル袋いっぱいに拾った人もいました。 もっと拾って、帰りのスーツケースが尋常じゃない重さの人もいました。 私の戦利品の一部です。 楽しかったです、石拾い。 全員、「ぜひまた来たい。」という感想でした。 長時間かけ苦労して辿り着いた場所というのは、やっぱり感動的です。 次は「寿山」ですかね。
by sho-editor
| 2009-04-02 16:47
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